ギターアンプの話です。
2013/9/27に秋葉原の池辺楽器リボレ(STUDIO REVOLE)で行われたトーマスブルグクリニックに参加して来ました。
クリニックと題されてましたが秋に出るらしいHughes&Kettner(ヒュース&ケトナー)アンプの新製品デモンストレーションでした。
トーマス ブルグはBest German Pop and Rock Guitarist (1997),Stratplayer of the Year / Stratking of Europe (2004) の受賞歴があるドイツのセッションギタリスト。
日本での知名度はまだ低いですが、Hughes&Kettnerのデモンストレーターとして知名度が高いです。
eの演奏動画がいくつかあがっていて、
演奏動画を見た限り、ちょっと神経質そうなダンディーなおじさまの印象だったので、
気前のいいおっさん風に変わっていたのには驚きました。ちょっとふっくらされたようですね。
トーマス ブルグの音源は主にiTunes Storeで購入できるようです。
至高のロックギターインストと言ったところで、ストラトを使ったブルージィーなトーンから、まろやかなリードトーンまで
ギターインストのお手本のような作品です。
今回紹介された新商品はGrandMeistter36(グランドマイスター36)というもの。
日本ではまだ発売予定時期以外、決まっていることはなし。
発売予定時期は2013年秋だそうです。販売代理店はパール楽器。
■製品仕様
出力 :36Watts
大きさ:446 x 171 x 152 mm
重さ: 7.7Kg
昨年発売されたTubeMeister 36 Headをグレードアップさせたモデルで、
新機能を追加したと思ったらまたさらに新機能!というようなジャパネット通販か!と購入予定者の気を魅きまくる
てんこ盛りアンプでした。
一台でほぼステージに必要な機材が完結する潔さは購買意欲をかき立てられました。
15万切ったらバカ売れしそうな印象。
TubeMeister 36 Headから追加されたGrandMeister 36の特徴として
- 3チャンネルから4チャンネルに追加(Clean,Crnch,Lead,Ultra)
- ブースト、レゾナンス、プレゼンスのつまみが追加。
- アンプエフェクト内蔵。リバーブのみだったものがリバーブ、ディレイ、モジュレーション(フランジャー、フェイザー)に
- 設定したエフェクト、パワーソーク、アンプチャンネル、EQをアンプ内にメモリー保存しておける。(108個まで)
- 専用のフットスイッチで操作。
- iPadで細かいサウンドの設定操作が可能。
ワット数を36,18,5,1,0に切り替え可能なパワーソーク機能は継続。
サウンドの色はTubeMeisterと相変わらず透明度のあるクリーントーンからマイルド〜激しい歪みまで。
TubeMeister 36よりもよりさらに歪ませられて、エフェクトの追加内蔵、サウンドメモライズでより多ジャンルに幅広く対応できる感触です。
0ワット時のサイレントレコーディング用途で使われるレッドボックスはスピーカー2タイプの音色が切り替えられますが、そこまで大きな変化は聞き取れませんでした。
生々しい輪郭のはっきりした音が聞き取れました。
またセット販売される新型キャビネット™212も登場。
縦置きに置かれていたのが印象的でした。
縦置きにするとGrandMeister 36 がちょうど置ける幅になり、
横置きにするとフラグシップモデルのTriAmp MKIIがおける幅になるそうです。
演奏を聞いて
演奏者は一人しかいないので30人から凝視される丸裸の空間での演奏。
小学校の教室よりも狭い空間の中での演奏するのは非常にパワフルで感激しました。
トーマス ブルグは気持ちいいグルーブを常に意識しているようで
演奏を聞いてると自然に身体が動いてしまいます。
チョークアップしたときはゲームにねっちゅうして画面の動きと同時に身体が動くような感じで、身体が前のめりになりました。
昔アンディティモンズのギタークリニックを見たときも思ったが、
ギターの出音は人の性格が表れるような気がしましたね。
デモ演奏での足元は専用のフットスイッチと、ヒュース&ケトナーのエコーペダルのみ。
Tube Meisterも36ワットのみ音が聞けました。
青色のLEDライトで装飾されたアンプが並ぶと華やかです。
質問コーナーでは自分のカスタマイズギターのノイズキャンセルや、演奏方法について細かく説明してくれて
通訳の人が追いつけないほど。
本人所有のビンテージストラトギター。
演奏に感化されて衝動買いしてしまったDVD.
サインを頂く時に、Tube Meisterを持参してサインをしてもらっていた人が居たのが印象に残っています。
サイン時にトーマスブルグと英語で会話している人が何人かいたので、こういう機会を前にすると改めて思いさせられますね。
「英語話せるよう勉強しよう」と。
2018年7月11日現在では、GrandMeistter36は生産終了しており、
出力があがった「HUGHES&KETTNER ( ヒュースアンドケトナー ) / GrandMeister Deluxe 40」が販売されています。
ヒュースアンドケトナーのフラッグシップモデル「TriAmp Mark 3 」のサーキットデザインからインスパイアされた Deluxe Tone Technology によりサーキットをデザインされたモデルです。
キャビネット・エミュレーション付 DI OUT “Red Box” が“Red Box AE” へグレードアップしているのが
出力以外でGrandMeistter36とGrandMeister Deluxe 40での大きな違いです。
出力40Wが爆音を出すライブだと音量が足りないかもしれないと思ってしまう点がデメリットですね。
ウォームなVintage、現代的なModern、小型キャビネットのsmall、12”x4 キャビネットの largeが選択可能になり、サウンドに合わせたキャビネット・タイプでレコーディングが出来ます。更に、Red Box AE のキャビネット・エミュレーションをOFFにする事も可能になり、別のキャビネット・エミュレーションを使用したいニーズにも対応しました。 ON/OFF が設定可能な ”NOISE GATE” も搭載し、ウルトラハイゲインなサウンドでもノイズに悩まされる事はありません。
プリアンプ部に12AX7、パワーアンプ部にEL84 真空管を使ったヒュースアンドケトナーのきらめくクリーンサウンドから
さらっとキレのあるドライブトーンを再現しています。
フラッグシップモデル「TriAmp Mark 3 」に劣らないサウンドが持ち運びできるサイズ(7,7kg)に詰まっているのが良いですね。
アンプ+エフェクターが一台に詰まっているミラクルギターアンプです。
コメント