SSL SSL LMC+とは
「SSL LMC+」はSolid State Logicのコンプレッサープラグイン。
80年代に数多くのレコーディングで使用されたSolid State Logic製の「SL4000Eコンソール」
このSL4000Eコンソールにはリッスンマイクコンプレッサーという機能がついています。
コンソールはレコーディングブースに置かれている巨大なミキサー卓のこと
LMCは80年代を席巻したゲートリバーブ・ドラムサウンドの元ネタであるListen Mic Compressorの頭文字をとったもの。
SSLコンソールには“Listen Mic”というブース側と会話をするためボタンがあり、
声が聞き取りやすいようにコンプレッサーが強くかけられています。
トークバック経由で聞いた独特のコンプがかかったドラムサウンドを曲の中で使うようになったのが
リッスンマイクコンプレッサーのきっかけです。
実機は「SSL LMC+ モジュール」としてAPI 500互換モジュールが販売されているので、
ハードとして自分のスタジオ環境へ導入することは今でも可能となっています。
Solid State Logic SSL LMC+ の魅力
ポイント
・外部サイドチェーン
・SSLハイパスフィルターとローパスフィルター
・「SCOOP」と「SPLIT」
・パラレルコンプ可能なMIX
が付いています。
設定パラメーター
パラメーター | 内容 |
---|---|
フィルター | ハイパスフィルターとローパスフィルター |
s/c EXIT | サイドチェーン入力ON |
s/c Listen | サイドチェーン入力の音をソロ再生 |
Amount | コンプレッションの量 |
SCOOP | ウェット信号の位相反転 |
SPLIT | バンドパス減算モードを使用 |
AutoGain | 出力の自動ボリューム調整 |
Solid State Logic SSL LMC+ のここが良いメリット!
「SSL LMC+」は通常のコンプレッサーとはことなり、
コンプレッションが極端に強くかかりパンチを感じられるサウンドが特徴的です。
強烈なスマッシュ感を出したくてインパクトを与えたいときに使うと効果的なコンプレッサー。
導入デメリット
アタックリリースの数値が固定になっています。
これがメリットでもありデメリットでもあって微調整はできません。
スマッシュ感のある強いコンプが聞いた音を出せるのが魅力なので、微調整は他のプラグインにおまかせ。
似てるプラグイン
「SSL LMC+」の音に似ている音を作ることができるプラグインを紹介します。
SSL Native Drumstrip
「SSL Native Drumstrip」にもリッスンマイクコンプレッサーの項目があり、
こちらの機能でもそこまで極端に音質の変化はありません。(Listen Mic Compressorのセクションが独立して用意されている)
そのためSSL Native Drumstripを持っているなら
わざわざ「SSL LMC+」を導入する必要性はあまり感じません。ドラムに使いたいだけならSSL Native Drumstripの方が多機能で良いかも?と感じることはあります。
「SSL LMC+」の場合はリッスンマイクコンプレッサーの強いコンプを色々なトラックへ使ってみたいなら導入する価値があるプラグインです。
Pulsar Smasher
もう一つはPulsar Smasher。
Pulsar Smasherは1176コンプレッサーのレシオボタンを全押ししたときに得られる強烈なコンプレッションを再現するためのプラグイン。
音の傾向は似ていますが、音が切れるときの印象が「SSL LMC+」の方がスパッと切れてキレのある音になります。
SSLプラグインは金額が非常に高いため、導入の敷居が高いです。
欲しいプラグインがある場合には、セール時をうまく狙ってGETしましょう。
プリセット
設定パラメーター数が少ないためプリセットは少なめです。
Solid State Logic SSL LMC+ の購入はこちら
Solid State Logic SSL LMC+リッスンマイクコンプレッサーのインパクトがある音を再現するためのコンプレッサープラグイン。
この音が好きなら導入する価値があるプラグインに仕上がっています。
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