激しく歪ませたギター音源が欲しいときに候補となるのが
UJAM Carbonです。
UJAMのギター音源はフレーズが収録されていて、ギターが弾けないけどギターの音を自分の曲に入れたい!という人はDTMerにピッタリ。
UJAM CARBON の魅力
UJAM CARBONはUJAM VIRTUAL GUITARISTシリーズのギター音源。
激しいディストーションギターの音に特化したギター音源で、
ギターのフレーズを収録していてギター演奏が出来ない人、フレーズが浮かばない人でも使えるように設計されています。
一番下の音は8弦ギターのレギュラーチューニングのときの最低音F#1まで演奏できます
主に「ラウドロック、電子音楽、ゲームのサウンドトラック」など激しいギターの音が必要な曲調のときに、幅広い音域をカバーできる音源となっています。
VIRTUAL GUITARISTシリーズ共通で、収録されているギターフレーズはKEYにあわせて瞬時に変化できるのも便利。
ギターの中域の音が入ることで全体の厚みが加わり曲の雰囲気がガラッと変わるので、
もっていて損の無い音源となっています。
導入時のメリット
UJAM全般に言えることですがデモを作るまでのスピード感があるのが良い点。
できるだけ早く頭の中の音を曲として形にしたいときに非常に便利です。
ギターの打ち込みは、とてもめんどうです。
ちょっとした伴奏を打ち込みするだけでもめんどくさいですよね。
最終的にはこだわらないといけないのですが、試作段階で打ち込みにこだわりすぎて時間がかかりすぎるのは
今後の創作のモチベーションにも関わってきます。
スピード感があり、形ができるまでがはやいと、いろいろな編曲のパターンを考える時間ができますし、
ある程度サクサクと曲の土台を作ってから、崩したり壊したりして作り上げていくと色々なアイデアが出やすくなります!
もちろんUJAM CARBONはギターを演奏する人でも導入する価値のある内容になっています。
CARBONには代表的なギターのバッキングフレーズが収録されているので、
フレーズを思いつかないときのアイデア出しのためのヒントにするにも役立ちます。
エフェクトも充実していて基本的にはマルチエフェクターFINISHERで完結できます。
慣れていないと小難しく感じるエフェクト設定は、エフェクト設定が完結済みのFINISHERならノブを回すだけでかっこいいエフェクトがかかります。
導入時のデメリット
CARBONの場合、2024年2月21日現在で最新バージョンが1.2です。
バーチャルギタリストシリーズのバージョン2と1の間になっていて、
バージョン2と比べるとストンプボックスやアーティキュレーションが足りないので
これらの機能がほしい場合、バージョンアップを待ちましょう。
UJAMは新しいバージョンを出すときに旧バージョンから低価格でアップグレードできるプランを出しています。
新しいバージョンを新規購入するより、旧バージョンがセール時に入手しておいたほうがお得です。
CARBONの場合はフレーズのMIDIエクスポートができるものの、シングルノートでの演奏方法が足りていません。
現在のバージョンだと激しいリズムを刻むギター音源としては活躍できますが、ギターで主役のメロディを演奏する使い方はおすすめしづらいです。
CARBON独自機能
CARBONの独自機能はShredsとLayerです。
ShredsはF#2からD#3までの黒鍵を押したときだけ有効になる超高速の連続音を鳴らす機能。
黒鍵から指を離すと元のフレーズに戻ります。
Layerはダブリング機能で最大4人分まで音を重ねられます。
サウンドステージが用意されていて音の配置ができるようになっています。
収録フレーズを演奏するプレイヤーモード・自分で好きな音符を演奏するInstrumentモード
CARBONでは他のバーチャルギター同様にPlayer-InstrumentモードとFinisherがあります。
Playerモードは指定されたフレーズを演奏するモード、
Instrumentモードは自分で好きなように音の演奏ができます。
コードを決めてフレーズのキースイッチを押すことで音が鳴ります。
2つのフレーズカテゴリが用意されていて、
CommonPhrasesはどのスタイルにしても同じフレーズが鳴ります。
コードを鳴らす音符の細かさやミュート具合で中身が分かれています。
スタイルフレーズは、パターンの異なる独自フレーズが演奏されます。
1スタイルで11パターンの演奏フレーズが鳴らせます。
Finisherは作り込まれたマルチエフェクター。
ノブを回すだけで完成されたエフェクトがすぐ実行されます。
手軽さを売りにしているため、設定の調整はできません。
他のUJAMギターとの違い
UJAMのエレキギター音源は2024年2月21日現在3つあります。
ポップス向けのSparkle
ロック向けのCARBON
メタル向けのCARBON
CARBONの場合はリフ演奏や速弾きモードがあったりしますが、
Sparkle、CARBONは元になっているギターの音色が違うだけで機能はかわりません。
ギターに存在感がある音が欲しいならCARBONを
ロックフレーズがほしければアイアンを、ギターをリズム楽器として目立つ配置にしたいならSparkleを選ぶと良いですね。
個人的なおすすめ設定
Sparkle、IRONのバージョン2にある「Direct」の設定がCARBONにはまだないのですが、
アンプのIRをエフェクトとして重ねると出音の印象が変えられます。
音自体は個人の好みによるので必要ない場合もあるでしょう。
・Blackstar
・NeuralDSP
・Bogren
・Convolver
UJAM CARBONまとめ
UJAM CARBONは
・ギターを自分で演奏するけど、デモ作成はMIDIの方が自由度が高いからMIDIで処理したい人、
・ギターを演奏することができない人
・激しく歪ませたギターの音がほしい人にとっては非常に役立ってくれる音源です。
フレーズを考える時間や打ち込み時間が短縮でき、デモ曲作成までの時間が早くできるのがUJAM音源の良いところです。
思いついたアイデアをガンガン取り入れて曲をいっぱい作りましょう!
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