結論から言うと買っても損はしません。
自分の作りたい音楽にマッチしているかどうか?の吟味は必要。
導入メリット
まず「V Collection 9」を導入することで音源ライブラリの強化で作れる曲のバリエーションがものすごい増える。
この点だけでワクワクしてくる
V Collection 9で32シンセ。
1つのシンセでも使い倒すのが大変なのに、32個ありVコレは毎年アップデートがかかる。(アップデート料金は別途必要)
シンセ追加の他にシンセの改善・改良が入り年々使い勝手が良くなるシステム。
「Arturia V Collection 9」でのアップデート内容は以下。
・KORG MS-20
・SQ80 V
・Augmented STRINGS
・Augmented VOICES
■リメイクシンセ
・CS-80 V
・Prophet-5 V
・Prophet-VS V
・Piano V
■14サウンド バンク追加
KORG MS-20
KORG MS-20 はフランスの電子音楽デュオ「ダフト・パンク」が使っていたことでも知られるヴィンテージシンセ。
ヒット曲で鳴っていた音と同じトーンが出せるのはやはり嬉しいしテンションがあがる。
MS-20 でダフト・パンクの曲中の音を再現している動画
参照曲
SQ80 V
EnsoniqのSQ80を再現したシンセ。
絶妙な80年代サウンドでLo-Fi系、いま流行りの80年代の音を取り入れる曲作りにはピッタリ。
日本ではそこまで人気のあった機種ではないこともあり、SQ80は実機がほぼ入手困難。
手に入らない音がソフトシンセで再現。
Augmented STRINGS
2種類の音を違和感なく行き来するモーフィングをしながら鳴らせるのが売りのAugmentedシリーズストリングス音源。
このAugmentedシリーズはPADの質感が特に美しい。
ヴィンテージシンセシリーズではないので新しいことをしたい人向けにおすすめ。
Augmented VOICES
上記と同じAugmentedシリーズのシンセボイス編。
シンセボイスの美味しいところを煮詰めた印象。
旧来のシンセボイスともクワイヤ音源とも異なるサウンドがだせて他のライブラリとかぶらないのが特徴。
人の声とは異なる柔らかい音が最高。
ここからはエンジン部が作りなおれたリメイクシンセの紹介。
CS-80 V
人気シンセ「Yamaha CS-80」をソフトシンセで再現。
VangelisやTOTOが好きな人にはたまらないサウンド。
THE・昔のシンセという音だが、今聞かされるとまた新しい発見があるのが面白い。
Advancedモードにすると中のトリムがシュミレーションされているツマミが回せて音作りにこだわれる仕様。
Prophet-5 V
代表的なヴィンテージアナログシンセサウンドが鳴らせる一台。
どこかで一度は聴いたことがある音はやはり耳残りが良い。
Prophet-VS V
旧Prophet Vにあった VSモードで切り替えしていた内容が一台のシンセとして分離。
ベクトルシンセサイザーなだけにちょっと冷たいサウンドがライブラリを充実させてくれる一台。
AdvancedモードではA,B,C,Dと設定してあるポイントへの軌道を指定して音作りができ
音の変化を調整できる。
Piano V
物理モデリングピアノならではの自由さと音のバリエーションの多さが魅力のピアノ音源。
内蔵のリバーブはArturiaエフェクト由来で気持ちよく鳴ってくれる。
このピアノの音が欲しい!と決め込んだサンプリングベースの大容量ピアノ音源の説得力にはかなわないが、
いろいろなピアノの音を網羅できる汎用性の高さと音源としての動作の軽さは魅力的。
ピアノ音源は求められた曲調によって音が変わるのでいろいろな曲に対応できる使い方ができるのはありがたい。
効率化を考えるとドラムマシンもあったほうが良いが,Vコレのシンセ内にドラムの音が入っているのでリズムから上モノまで鳴らせる。
ヴィンテージシンセのライブラリのため音質は古いものがベースになっているからドラムは専用のものを用意したほうが良いのが注意点。
「V Collection 9」他の収録シンセ一覧
- Jun-6 V
- Emulator II V
- Vocoder V
- Analog Lab V
- Jup-8 V
- Stage-73 V
- OBXa-V
- Synthi V
- CZ V
- Mellotron V
- CMI V
- DX7 V
- Buchla Easel V
- Clavinet V
- ARP2600 V
- B-3 V
- Farfisa V
- Matrix-12V
- Mini V
- Modular V
- SEM V
- Solina V
- VOX Continental V
- Synclavier V
- Wurli V
導入デメリット
プリセットを鳴らしていくだけでも楽しいので試すのは苦にならないが32シンセを試すのは結構時間がかかる。
現代的なEDMサウンドがガンガンなっているシンセの音が欲しいならちょっと方向性が違うので要検討したほうが良い。
買ってはいけない人が該当するのがこのタイプ。
V Collectionの基本コンセプトはヴィンテージシンセの良い音を今の音楽に取り入れて可能性を引き出そう!ということだと思うため、
今どきサウンドなら人気のSERUMやVPS Avengerを使ったほうが狙った音に近づくのが早くなる。
Vコレの音でどのシンセがどんな音が出るのかわかってくると、自分の好みが決まってきて使う出番の多いシンセに偏るので
まんべんなく使いこなすというものではない気がする。
ただ大量の音を浴びて自分の好みや方向性を探れるのは良いきっかけになるはずだし、
求められた音、探している音のバリエーションが増えて自分の武器が増えるのは間違いなし!
※ 作れる曲の幅が広げられずっと使えるシンセライブラリ!!
「V Collection 9」セール
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