ロックを作るときのギター音源は何が良いでしょうか?
ギター音源は種類がたくさんあって選択に迷います。
特に、ギターが弾けないけどギターの音を自分の曲に入れたい!という人はDTMerに多いはず。
そこで便利なのがUJAMのギター音源「IRON 2」です。
UJAM IRON 2 の魅力
UJAM IRONはUJAM VIRTUAL GUITARISTシリーズのギター音源。
ロックギターに特化したギター音源となっていて、
ロックギターのフレーズを収録していてギター演奏が出来ない人、フレーズが浮かばない人でも使えるように設計されています。
収録されているギターフレーズはKEYにあわせて瞬時に変化できるのも便利。
ロックの曲を作るのに欠かせないのがエレキギターの音。
ギターのストロークが入るだけで曲の雰囲気やグルーブ感がガラッと変わるので、
もっていて損の無い音源となっています。
導入時のメリット
UJAM全般に言えることですがデモを作るまでのスピード感がある良い点。
できるだけ早く頭の中の音を曲として形にしたいときに非常に便利です。
ギターの打ち込みは、とてもめんどうです。
ちょっとした伴奏を打ち込みするだけでもめんどくさいですよね。
最終的にはこだわらないといけないのですが、試作段階で打ち込みにこだわりすぎて時間がかかりすぎるのは
今後の創作のモチベーションにも関わってきます。
スピード感があり、形ができるまでがはやいと、いろいろな編曲のパターンを考える時間ができますし、
ある程度サクサクと曲の土台を作ってから、崩したり壊したりして作り上げていくと色々なアイデアが出やすくなります!
もちろんUJAM IRONはギターを演奏する人でも導入する価値のある内容になっています。
IRONには代表的なギターのバッキングフレーズが収録されているので、
フレーズを思いつかないときのアイデア出しのためのヒントにするにも役立ちます。
エフェクトも充実していて基本的にはマルチエフェクターFINISHERで完結できます。
慣れていないと小難しく感じるエフェクト設定は、エフェクト設定が完結済みのFINISHERならノブを回すだけでかっこいいエフェクトがかかります。
導入時のデメリット
バーチャルギタリストシリーズのバージョン2では
フレーズはMIDIエクスポートしないと、音符の配列がわからないのでどのキーのどのフレーズが入っているのか?については鳴らすかメモしておく必要があります。
気に入ったパターンの入ったスタイルはプリセットでお気に入り登録しておきましょう。
打ち込みのギター音源のため、本物のギターを演奏して録音したサウンドとは一緒にはなりません。
どうしても打ち込みっぽさは残ってしまいます。
こだわりたい場合には、やはりギターを演奏して直接録音しないとダメです。
ただし、ギター用のコードのボイシングをすることでギターっぽく聞こえさせることはできるし、
他の楽器と混ぜてしまえば、ギターをずっと演奏し続けている人でも無い限り、そこまで気にすることはないと思います。
バージョン2からできること
他のUJAMバーチャルギターシリーズのバージョン2と同様の機能がIRONでも使えます。
このバーチャルギターシリーズは
・収録されているフレーズを演奏するPlayerモード
・自分で好きな演奏をするInstrumentモード
この2つにわかれていて必要に応じて切り替えて使うことができます。
キースイッチの構成が複雑なため常時表示できるヘルプ画面があります。
強化されているのがエフェクトです。
30個のストンプボックスエフェクト、60個のマルチエフェクターフィニッシャーが追加されたほか、
ドロップDモードとダブリングモードがあります。
ドロップDモードとダブリングモード
ギターで使われる一般的なチューニングは、6弦の音をE3に合わせます。
ドロップDモードは、6弦の音を1音下げてD3に合わせるドロップDチューニングを利用するためのモード。
たった1音だけど、ドロップDにチューニングを落とすことでよりヘヴィなロックサウンドに仕上がります。
ダブリングモードは2本のギターを同じフレーズを重ねて録音し、
左右にPANを振り分けたときの状況を再現するもの
Widthのノブを上げていくだけでダブリングをシュミレートできます。
収録フレーズを演奏するプレイヤーモード
コードを決めてフレーズのキースイッチを押すことで音が鳴ります。
2つのフレーズカテゴリが用意されていて、
CommonPhrasesはどのスタイルにしても同じフレーズが鳴ります。
コードを鳴らす音符の細かさやミュート具合で中身が分かれています。
スタイルフレーズは、パターンの異なる独自フレーズが演奏されます。
1スタイルで11パターンの演奏フレーズが鳴らせます。
自分で好きな音符を演奏するInstrumentモード
アーティキュレーションをキースイッチで指定して、右手側で鳴らすノートを選びます。
他のUJAMギターとの違い
UJAMのエレキギター音源は2024年2月14日現在3つあります。
ポップス向けのSparkle
ロック向けのIRON
メタル向けのCARBON
CARBONの場合はリフ演奏や速弾きモードがあったりしますが、
Sparkle、IRONは元になっているギターの音色が違うだけで機能はかわりません。
ギターに存在感がある音が欲しいならIRONを
ギターをリズム楽器として目立つ配置にしたいならSparkleを選ぶと良いですね。
個人的なおすすめ設定
Sparkle、IRONはMIXモードに「Direct」の設定があります。
名前の通りあまり加工されていない素の音がでます。
予算は少しかかりますが、このDirectの設定にしておいて
ギター用のアンプシュミレーターを追加することでより本物のギターらしさが出てきておすすめです。
・Blackstar
・NeuralDSP
・Bogren
どの音が良いか?は個人の好き嫌いに分かれるところなので
答えはありません。
ただ他のアンプシュミレーターを使うことで、選択肢が増える音源であることは
しっかり伝えておきたい項目です。
UJAM IRON まとめ
UJAM IRONは
・ギターを自分で演奏するけど、デモ作成はMIDIの方が自由度が高いからMIDIで処理したい人、
・ギターを演奏することができない人
・ギターフレーズが思い浮かばない人
にとっては非常に役立ってくれる音源です。
これらに該当するならUJAM IRONは役立つギター音源です。
フレーズを考える時間や打ち込み時間が短縮でき、デモ曲作成までの時間が早くできるのがUJAM音源の良いところです。
思いついたアイデアをガンガン取り入れて曲をいっぱい作りましょう!
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