どれもメーカーの音の特性を捉えたハイクオリティなプラグインにしあがっていて代替するのが難しいものばかり。
全般的にヴィンテージ機材を復刻しプラグイン化したものになっているので最先端の新しい音をプラグイン単体で作り上げるという趣向ではありません。耳馴染みの良いサウンドにしあげるため、昔の要素をうまく今の曲に取り込めるプラグインです。
DTMをやっていると必ず耳にする「UAD」という言葉。「プロ御用達」「音が太い」「アナログライク」…そんな評判を聞いて気になっている方も多いのではないでしょうか?
かつては専用のハードウェアが必要で敷居が高かったUniversal Audioのプラグインですが、近年はコンピューターのCPUだけで動作する「UAD Native (UAD Spark)」が登場し、誰でも手軽に最高峰のサウンドを使えるようになりました。
しかし、ラインナップがあまりに豊富すぎて「結局、最初に何を買えばいいの?」と迷ってしまうのも事実です。安い買い物ではないからこそ、絶対に失敗したくないですよね。
この記事では、長年UADプラグインを愛用し、ミックスの現場で戦ってきた筆者が、「これだけは持っておけ!」と断言できるおすすめプラグインを厳選してご紹介します。あなたのDTM環境を「プロのスタジオ」に変える魔法のツールの数々、ぜひ最後までご覧ください。
UADプラグインが世界中で愛される理由とは?〜アナログサウンドの到達点〜
Universal Audio (UAD) のプラグインが、なぜこれほどまでに世界中のエンジニアやミュージシャンから信頼され、愛され続けているのでしょうか。それは単なる「エフェクト」の枠を超えた、圧倒的な「質感」の再現力にあります。
徹底的なモデリングが生む「本物の質感」
一般的なプラグインエフェクトとUADプラグインの最大の違いは、**「実機(ハードウェア)の挙動を、回路レベルで完全にシミュレートしている」**点にあります。
単に周波数特性やコンプレッションのカーブを似せているだけでなく、トランスフォーマーの飽和感、真空管の温かみ、回路を通した時の微妙な歪み(サチュレーション)までもが、狂気的なほどのこだわりで再現されています。
そのため、UADプラグインをトラックに挿すだけで、まるでアナログ機材を通したかのような「太さ」「奥行き」「存在感」が付加されます。デジタル臭さを消し、楽曲に有機的なまとまりを与える能力において、UADの右に出るものはいないと言っても過言ではありません。
Native (UAD Spark) 対応でより身近になった最高峰のサウンド
これまでUADプラグインを使用するには、Apolloインターフェースなどの専用DSPハードウェアが必須でした。これが導入の大きなハードルとなっていたのは事実です。
しかし、UAD Native (UAD Spark) の登場により、状況は一変しました。MacやWindows PCのCPUパワーだけで、あの伝説的なUADサウンドが使えるようになったのです。
現在では、人気の高い主要なプラグインの多くがNativeに対応しています。月額制のサブスクリプション「UAD Spark」を利用すれば、初期投資を抑えて最高峰のプラグイン群をすぐに制作に導入可能です。もちろん、従来通り永続ライセンスを購入することもできます。
特におすすめ
特に私の環境で利用頻度の高いUADプラグインを上げていきます。
Empirical Labs EL8 Distressor(コンプ)

自分はロック主体で曲作成することもあり、気がつけばコレばっかり使っていました。
温かみあるサウンドと激しいアナログコンプレッションが魅力のEmpirical Labsのコンプレッサーを再現。かなり強めにサチュレーションキャラクターが乗るため色付けをしたくない人にはおすすめできませんが、音の前後の調整させるときに使いやすくてEmpirical Labs EL8 Distressorを愛用しています!
すっかり老眼なこともあり…( ノД`)👦
他社のDistressorプラグインよりノブが大きいのが使いやすく気に入っています。
このプラグインの凄さは、「カメレオンのような万能性」にあります。
1176のような高速アタックから、LA-2Aのような緩やかなオプト、さらにはテープのようなサチュレーションまで、これ1台で多彩なキャラクターを作れます。
特に「Dist 2 / Dist 3」モードによる歪みの付加が強力で、デジタル録音特有の冷たさを消し、攻撃的でパンチのあるカッコいいサウンドを簡単に作れます。キック、スネア、ベース、ギター、ボーカル…使えないソースを探す方が難しいほどです。
Capitol Mastering Compressor (コンプ)

Capitol Studioで使われているマスタリングコンプを再現したプラグイン。
サチュレーションの扱いが曲者ですが、他のコンプでは再現できないUAD独自の音なので持っていて損のないコンプです。オールドなコンプサウンドが好きな人におすすめ。
登場時よりかなり価格が落ちて導入しやすくなりました。
1176 Classic Limiter Collection(コンプ・リミッター) ロックなアタック感とパンチ

色々なメーカーから出ている1176コンプレッサーが元になっている機種の公式プラグイン版。
1176コンプといえばコレですね。
同じ1176コンプですが生産時期の異なる3つのモデルが収録されているためLimiter Collectionの名前がついています。
1176 Classic Limiter Collectionを買うと3つのタイプ違いの「1176コンプ」が手に入ります!
「1176」を知らずしてコンプレッサーは語れません。世界で最も有名なFETコンプレッサーであり、UADの**UA 1176 Classic Limiter Collection**は、その決定版です。
特徴はなんといっても超高速なアタックタイムと、深くかけた時の独特な歪み感です。
- ドラム: スネアにかければ、「バシッ!」という強烈なアタックとサステインが得られます。
- ボーカル: ロックやポップスのボーカルに最適で、オケの中でも埋もれない、前に張り付くような存在感を出せます。
Collectionには、Rev A(Blue Stripe)、Rev E(Black Face)、AE(Anniversary Edition)の3種類が含まれており、楽曲のジャンルに合わせて「歪みの強いRev A」「万能なRev E」と使い分けることができます。まずはこれから手に入れるべき、基本中の基本プラグインです。
DTM初心者にもおすすめしたい点としてDTMチュートリアルでも見かける回数の多いプラグインなので持っておくと何かと便利。
Ratio:2の機種があるのもこのプラグインならでは。
Fairchild Tube Limiter Collection(コンプ)

Fairchildのエミュレーションプラグイン。
Fairchild660,Fairchild670の2タイプを収録。
dbx 160VU Compressor / Limiter(コンプ)

ベース、ドラムに使うと効果バツグンなdbx® 160 Compressor/Limiterのエミュレーションプラグイン。
API 2500 Bus Compressor(バスコンプ)

アメリカンなサウンドに仕上がるAPIのバスコンプレッサー
Studio D Chorus(コーラス)
Roland Dimension Dを再現したプラグイン。
Brigade Chorus Pedal (コーラス)
BOSS CE‑1 Chorus Ensembleを再現したプラグイン。
Galaxy Tape Echo(エコーディレイ)
RE-201 Space Echoを再現したプラグイン。
これも良いよ!
Capitol Chambers(リバーブ)
Capitol Studioのチェンバールーム(リバーブの音を録音する部屋)を再現するプラグイン。
Pure Plate Reverb(リバーブ)
巨大な鉄板を必要とする初期のプレートリバーブの音を再現。
Hitsville Reverb Chambers(リバーブ)
モータウンサウンドを形作った屋根裏のリバーブチェンバーを再現するプラグイン。
Lexicon 224 Digital Reverb (リバーブ)

定番のデジタルリバーブ。
Hitsville EQ Collection(EQ)
モータウンサウンドを作り上げたHitsville EQ ユニットをプラグイン化
Pultec Passive EQ Collection(EQ) 通すだけで音が良くなる「魔法の箱」
定番のパルテック系EQの元になっている機種のエミュレーションプラグイン。
扱う帯域の異なる3機種(EQP‑1A、MEQ‑5、HLF‑3C)を収録しています。

Pultec Passive EQ Collectionは、エンジニアの間で「魔法の箱」と呼ばれることの多いEQです。 EQカーブを入れていなくても、回路を通すだけでリッチなローエンドとシルキーなハイエンドが付加されます。
最大の特徴は、低域において「Boost(ブースト)」と「Atten(カット)」を同時に行うテクニック(通称:パルテックトリック)。これにより、キックドラムの「ドン!」という太さを出しつつ、余分な「ボワつき」だけをカットするという、魔法のような処理が可能です。 マスターバスやドラムバスに挿しておくだけで、楽曲全体のクオリティが一段階上がったように感じるはずです。
Manley Massive Passive (EQ)

マスタリングEQ「Manley Massive Passive EQ」を再現
Manley Tube Preamp (プリアンプ)
Manleyのプリアンプをプラグイン化したもの
API Vision Channel Strip(チャンネルストリップ)

APIのチャンネル・ストリップをプラグイン化。
Avalon VT-737 Tube Channel Strip (チャンネルストリップ)

hiphopやR&Bでの使用で人気になったチャンネル・ストリップ
Century Tube Channel Strip (チャンネルストリップ)
コンパクトにまとめられたチャンネル・ストリッププラグイン。
真空管プリアンプセクションが付いています。
Manley VOXBOX Channel Strip (チャンネルストリップ)

ボーカル向けのチャンネル・ストリッププラグイン。
Manleyならではの柔らかいサウンドに仕上げられます。
Moog Minimoog(シンセ)
モノシンセMoog Minimoogのエミュレーションシンセ
実機を忠実に再現するタイプのプラグインのため和音演奏はできません。
太い出音がこのMoog Minimoog魅力。
Opal Morphing Synth(シンセ)

シンプルな構成のウェーブテーブルシンセ
PolyMAX Synth(シンセ)
音作りが簡単でわかりやすく・扱いやすいポリシンセ。

Sound City Studios (スタジオシュミレーター)

Nirvana, Metallica, Fleetwood Mac, Tom Petty, Rage Against the Machineなどの数々の名盤アルバムを録音してきた著名なスタジオ「Sound City Studios」の音場を再現できるプラグイン。
UAD Sound City Studios Plugin セールはこちら >>
Oxide Tape Recorder(テープエミュ)
シンプルなテープエミュレーションプラグイン
Studer A800 Tape Recorder (テープエミュ)

定番のテープマシン「Studer A800 Tape Recorder」のエミュレーション
心地よいテープサチュレーションが得られます。
テープタイプを変更できたりと地味に使えるプラグイン。

LA-2A Tube Compressor (オプトコンプ)

真空管オプトコンプの音を再現。
Teletronix LA-2A Leveler Collectionと少し仕様が異なります。
Teletronix LA-2A Leveler Collection (オプトコンプ) ボーカルを優しく包み込む魔法
定番の真空管オプトコンプをプラグイン化したもの

1176が「動」なら、LA-2Aは「静」。光学式(オプティカル)コンプレッサーの王様です。 Teletronix LA-2A Leveler Collectionの特徴は、操作のシンプルさと、極めて自然で滑らかなコンプレッションです。ツマミは実質「Peak Reduction(リダクション量)」と「Gain(音量)」の2つだけ。
- ボーカル: バラードや歌モノにおいて、ダイナミクスを自然に整えつつ、真空管特有の豊かで温かい倍音を付加します。
- ベース: 音の粒を揃え、どっしりとした太いボトムエンドを作ります。
「コンプレッサーの使い方が難しい」と感じている初心者の方こそ、LA-2Aを使ってほしいです。通すだけで音がリッチになり、破綻することなく音量を稼げます。
Teletronix LA-3A Compressor (オプトコンプ)

定番のトランジスタオプトコンプをプラグイン化したもの
UA 175B & 176 Tube Compressor Collection(バリミューコンプ)

1176の元になっている「175B & 176 Tube Compressor」の2つをプラグイン化したもの
Electra 88 Vintage Keyboard Studio(エレピ音源)
1970 Rhodes Eighty Eight Suitcase Mark 1 Electric Pianoを再現したエレピ音源
エフェクターやマイクセクションが充実しています。
Ravel Grand Piano(ピアノ音源)
マイク位置やリバース設定が簡単にできるピアノ音源
Waterfall B3 Organ(オルガン音源)
定番のオルガン音源
オルガンはこの音源を抑えておけばほぼ問題ありません。
Waterfall Rotary Speaker(ロータリースピーカー)
定番のロータリースピーカーを再現するエフェクトプラグイン。
LUNA Pro Bundle

DAW LUNAで使うLUNA ExtensionsとUADプラグインをバンドルしたもの。
LUNAは無料で使えるDAWですが実際にはLUNA Pro Bundleが本体ですね。
売りポイントになっているAPI® Vision コンソール エミュレーション (バス コンプレッション、チャンネル ストリップ、アナログ サミングを含む) を使いたいならLUNA Pro Bundleが必須です。
※Macのみ
UAD Nativeプラグインの購入はバンドル版がおすすめ
UAD Nativeプラグインは価格設定が高めになっています。そのためバンドル版でGETすると単体で購入するよりお得になります。
色々なバンドルの組み合わせが出ており、UAD Nativeプラグインを少しでも多く欲しい場合は「UAD Signatureバンドル」がおすすめ。年々バージョンアップしており、Ver3では63個のプラグインを収録しています。

UAD Signature Edition Version 3 セールはこちら >> (Ver1,2を持っているとアップグレードも可能です)
逆に使いたいUAD Nativeプラグインが決まっている場合には、
ユーザーがプラグインリストの中から好きに選べるUAD SelectやUAD ‘Build Your Own Bundle’ Mix Tape Proなど時期によって登場する特別バンドルを選んでいくのがおすすめです。


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