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他のSSL Fusionプラグインについて
全部集めたくなるSSL FUSIONシリーズ!
SSL Fusion Violet EQ
SSL Fusion HF Compressor
SSL Fusion Transformer
SSL Fusion Stereo Image
SSL Fusion Vintage Drive
買ってはいけない!? SSL Fusion Violet EQ について
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SSL Fusion 内に入っている「Violet EQ」をプラグイン化
買ってはいけないアナログEQではないだろうか?
不安に思ってしまう人向けにチェックしていきます。
SSL Fusion Violet EQ サウンドチェック
SSL Fusion実機とプラグインの比較動画
MixbusTVによる同じ音源を用いた実機のSSL Fusionとプラグインとの比較
明瞭さやパンチ感に違いがあるもののよく聞かないとわからないレベルで酷似しています。
SSL Fusion Violet EQの購入はこちら
SSL Fusion Violet EQ について
ハードウェア「SSL Fusion」のアナログサチュレーションをプラグインで実現!
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SSL (Solid State Logic) ( ソリッドステートロジック )には「SSL FUSION」というラック式のアウトボードがあります。(2023年9月現在入手可能で349,800円相当)
このSSL FUSIONでは5つのエフェクトモジュールを組み合わせて使えるようになっており、それぞれのエフェクトモジュールをプラグイン化したものがSSL FUSIONシリーズのプラグインです。
SSL FUSION のモジュール
Vintage Drive
ノンリニアなハーモニクスエンハンス回路はあなたのミックスを力強くまとめることができます。 ドライブとデンシティーのコントロールは響きの飽和とアナログ回路がオーバーロードすることで起きるソフトコンプレッションとの相関を制御し、飽和感の解消からハードなディストーションの付加までをサウンドメイクします。The Violet EQ
位相の変化を最小限に抑えた2バンドのシェルビング EQ です。SSL の新しいアナログ EQ は、25年以上に渡るSSL 伝統の音楽的で直感的な周波数域とレスポンスカーブから、ローエンドのウェイトとハイエンドの輝きをクイックにコントロールできるように作られました。ハイとローの周波数は4つのポイントと ±9dB のアッテネーションを装備しています。HF Compressor
アナログ領域で高い周波数の音を明確にします。このコンプレッサーは高域成分にしか影響せず、スムーズかつクリアに高周波の荒れを減衰させ、不安定な高周波帯域をアナログテープのようなロールオフで生き生きとさせます。Fusion_LMC_processor
Fusion に隠された秘密、Fusion 第6のプロセッサーとは LMC のことです。
LMC を起動するには、HF コンプレッサーセクションの “IN” ボタンを 5秒間押し続けます。
コンプレッサーはフルバンドの LMC モードとなり、”X OVER” は Wet と Dry のミックスコントロールとなります。Stereo Image
Stereo Image エンハンサーは、サイドシグナルを操作できる真正のアナログ・ミッドサイド回路です。ステレオのフィールドの拡張と空間操作を実現します。Transformer
専用設計の SSL トランス回路 は、繊細な低周波域の彩度を高周波域の位相シフトと同時にもたらします。低域を厚くし高域を輝かせることができます。
このThe Violet EQモジュールをプラグイン化したのが「SSL Fusion Violet EQ」です。
「SSL Fusion」は理想の音の手早く近づけるをモットーにしているようでつまみの数が極端に少なくなっています。
その分、つまみがありすぎてどうしようか悩み悩まされることはなく、より良い音にさっと仕上がるようになっており、プラグイン版も同様のつまみ数です。
若干違いはありますが機能面ではほぼ変わりません。
SSL Fusion Violet EQ のここを押さえておく!
特徴的なのは「FAT」と「超低域・高域のみのEQ」ノブ
「超低域・高域のみ」に処理を加えるアナログEQとなっていて、全体像が明るすぎたり、低音が出すぎていたりする主要な部分を調整できるEQです。
実機同様にハイとロー各4つの周波数ポイント切り替えと ±9dB のゲイン調整が可能です。
つまみの数がかなり少なくなっていて操作に迷うことがありません。SSL Fusion Violet EQのプラグインをただ通すだけでも若干倍音が付与されるため
音が前に出てくる印象を受けます。
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持っている人が多いであろう『Kontakt』を買ったときについてくる「BAND DRUMSのCentral Stage Kit」のループで実験します。
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- 実験はマスターバスに音割れしないようリミッターを-1dB
ドラムトラックにのみ「SSL Fusion Violet EQ」をON/OFFしてどれくらい音に厚みが加わるかのテストです。
SSL Fusion Violet EQ OFF
「BAND DRUMSのCentral Stage Kit」のループそのまま。
かなりタイトなドラムサウンドです。
SSL Fusion Violet EQ-bass boost
ローエンドを少し持ち上げただけ。Kickがかなり全面に出てきます。
Low + 3dB
Low Hz 90
High 0dB
High KHz 8
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SSL Fusion Violet EQ-Mix bus1
低音と高域がちょうど聞こえるようによく鳴っています。
Low + 1.8dB
Low Hz 50
High 2.3dB
High KHz 8
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SSL Fusion Violet EQ-SD Retro Tone
Retro toneの名前の通り高域が押さえられつつもローが出ているローファイサウンドに仕上がります。
Low + 1.0dB
Low Hz 70
HPF 50 (FAT ON)
High -3.0dB
High KHz 20
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SSL Fusion Violet EQを挿してみるとどうなる?
SSL Fusion Violet EQをONにしただけの状態。
アナログEQだと20hz以下がバッサリと落ちることが多いのですが、HPF(ハイパスフィルター)をOFFにしている場合は得に低域の処理はされません。
高域が少し盛り上がります。
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HPF(ハイパスフィルター)を50Hzにしたときの状態。
バッサリカットには間違いないのですが、少しなだらかに落ちているのがわかります。
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HPF:50Hz,でFATスイッチをいれたとき
FATスイッチはHPFをONにしたときにしか実行されませんが、低域が強調され音に厚みが加わります。
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HIGHは8KHzにセットしてdBを上げていくと700KHzあたりからだんだんと持ち上がっていきます。
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HarmonicAnalysis
SSL Fusion Violet EQを挿しただけ
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SSL Fusion Violet EQをONにした状態
全体的に倍音量が増えています。
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結局SSL Fusion Violet EQの評価はどう?
SSLのプラグインは全般的に評価が良く、実機の評判も良いSSL Fusionシリーズは特に導入しても買って損した気分になりません。ロックの音源っぽいまとまりに仕上がるSSLっぽさを持ちつつも、ちょっと今どきなのが良い点。
またSSL Fusionシリーズは総じてつまみの数が極端に少なくなっていて機材の扱いに苦手意識がある人でもストレスなく使えるのが良い点です。この点は機材オタクじゃない人に非常に嬉しい点です。
SSL Fusion Violet EQを買ったほうが良い人
・ハイクオリティなアナログEQを試したい人
・ミックス時に楽器の太さが足りなくて不満に感じる人
・出音に太さが欲しい人
SSL Fusion Violet EQを買わなくてよい人
・SSL Fusion の実機をもっている人
・アナログEQを使わない人
アナログEQはブーストしたいときに使うと良い感じに音が主張しすぎず持ち上がります。
DAWの付属EQですと大抵はデジタルEQが多いハズですので、アナログEQプラグインが一つあるととても便利。
好みにもよりますが、バンドサウンドのミキシングをしたいならアナログサチュレーションは必須でしょう。
ソリッドステートロジックのプラグインは元値が高いためセールになっていたら、脳死でGo!
買って損しないノーブレ案件のDTMプラグインです。
SSL Fusion Violet EQ の購入はこちら >>
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